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7月から8月にかけては雨の日が多かった。オレも猛暑の予感がしていたので、梅雨で過ぎて行く日々をまだ過ごしやすいと考えていた。仕事はかなりきついので、日射しに照りつけられると身体がダウンをしてしまう。だから、梅雨が長引いてもいいと思ってしまうのも不思議ではないんだ。
街全体が乾燥して燃えるような中に見えて来てしまう。それは真夏として愛しく思えて来るというよりも、息苦しさの連続を匂わせているんだ。カレもまた会社の仕事に縛られている。どうしても、自分の実績を上げないと目標が達成できないので、夜遅くまで働いている。会社はカレの家からは近いけど、仕事の量も嵩んでいるんだ。・・・<兄さん、オレはとっても寂しがりなんだ。だから、何時も目をかけてクレよな。兄さんのいろんな事を、知りたいよ。仕事をしていても、何時でも思い出せるように、何でも聞かせてクレよ。兄さんは、誰かと付き合った事があるの。オレはまだ知らない事ばっかりだけど、出来れば、長く付き合って、いたいな。><今度、仕事で、兄さんの住んでいる街を通過するんだ。出会えないけど、兄さんがココに住んでいると思うと、とっても胸が躍る気持ちがして来るよ。本当に夢を見ているような気分だ。今年は、雨の日が多いから過ごしやすいけど、オレの仕事は天候が良くないとさっぱりなんで、困っているよ。兄さんは、何を考えながら毎日を送っているんだ。今年も盆も仕事で、そのあとに振り替えの休みがあるんだ。以前は、海外旅行に出たけど、今年は国内で過ごそうと思っているよ。どうしても、景気が悪いから去年のようには行かないんだ。><オレは母さんと2人暮らしだよ。結婚をしてマンションで住んでいたこともあるけど、嫁さんが母さんの面倒は見ないと言うから、別れたんだ。嫁さんが、こんんな薄情な事を言うとは思わなかったぜ。何だか、一緒に生きている意味がないような気がして別れたんだ。これが自分の本当の幸せだとは、どうしても思えなくなったからなんだ。><母さんは、オレが帰って来るまで起きて待っていてくれてるんだ。そして、遅い夕食だけど、オレに食わせてくれるよ。兄さんの好物は何?特にこってはいないのかも知れないね。オレは仕事の都合で、昼を抜いたりする事があるから、夜はたっぷり食べてるよ。良かったら、携帯で何時でも連絡をしてくれよな。どんな時間でも出るぜ。オレは一人っ子だから、兄さんというモノを知らないんだ。兄さんって、甘えても良いのかなあ。オレ、ずっと兄さんを探していたような気になって来る。寂しいことは何時もあるんだ。相談をしたいこともある。それは結婚生活の中では見つける事は出来なかったよ。今は仕事に打ち込んでいるんだ。オレは実績がよいんだぜ。今年も。きっと兄さんに出会えたからだよね。><今度、遊びに来てよ。日本では有名な温泉街があるし、裸で付き合えるのって、最高だ。兄さんの背中を流してあげるぜ。それから兄さんと水入らずで、酒を飲んでいろんな事を話して見たいんだ。オレは兄さんとなら一緒に生きて行けるよ。兄さんだけで十分だよ。だから、早く会って見たいよ。きっと写真どうりだろうなあ。ピンと来るんだ。兄さんの事を考えていると素敵な気分になって来るよ。自分の生き方がまた見えて来るようなそんな気分だぜ。だから、オレを抱き締めてくれよ。>・・・真夏日になって来ない間を男同士の絆が切なく流れて行くような気がした。もうじき、梅雨も上がるという頃に、オレはカレを尋ねて見たんだ。オレにも心の中に虚ろな蟠りがたまっている。それは、人生の中で自分で克服して行かないといけないんだろうけど、男にしか分からないモノなんだ。カレの笑顔が夏の日射しの中で、素直に見えて来るのを見ているとオレは本当に良い巡り会いを持てたモノだと今でも思っているよ。男の寂しさを拭えるのは、やっぱり男にしかないのが分かったような気がして来るんだ。
えいぞう
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