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タワー    ###

 投稿者:えいぞう  投稿日:2009年11月 3日(火)00時33分12秒
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  徐々に秋も深まり行く気配が見えて来ている。確かに地球温暖化で街路樹はまだ熟した色に紅葉をしていないけれども、朝晩の冷え込みはそろそろ暖房器具が恋しくなって来るような感覚を身に感じさせてもいる。綺麗に区の職員の人達が惜しげもなく剪定して行く樹の葉っぱの色は緑を留めているんだ。長袖一枚では、寒気が襲って来て着込んでしまうのも、あと2ヶ月もすると新年にのめり込む事を予感させているようでもある。去年も大晦日はネオンが綺麗だったなあと、思い出している。そうそう、もうクリスマス*ツリーのイルミネーションの準備が着々と進んでいるとの事だ。長い不景気の続いた1年であっただけに、年の暮れくらいはみんなで、<ワアアーッ!>と、
騒いでずっと隠し持っていた気持ちを吐き出して、肩を抱き合いたいような気分もして来る。昼間はそれでも夏の思い出を残しているかのような日射しが時折り強く射す時刻がアルのを考えると、
何だか奇妙でもあるんだ。舞い落ちる綺麗に色づいた紅葉を見ながら感傷にふけっていられるでもなく、学生達は冬休みのバイト先を探し回っているし、フリーターのヤツ等も暇もなく仕事に追われている。・・・<そういう時代に、オレ達は流れ込んで行くんだね。自分が想像している様にはなかなかうまく事が運んで行かないし、お互いにもめ事が多くて困るよな。><でも、まだ風がきつい季節になっている訳でもないしいいじゃあないか。時代を先取りして煽動しているモノが一向に見当が付かないよ。アメリカが、景気を回復してリードしているみたいだし、中国をはじめとする国々が地球の色を変えて行っているみたいでもあるし、あのイスラムの過激派が地球の動きを変化させているみたいでもアルし、・・・ハッキリ言って、オレにも図り知れないよ。この今の時代感覚をどう表現したらいいのか、分からないぜ。><オレも今年は、全世界のドキュメンタリー映画を見続けてきたような気がしているんだ。そして、このオレ達が生きている日本という国自体の映画を見せられ続けているみたいな気がして来るよ。その一つ、一つの映画を見ながら、自分を逸らすモノに挑戦しながら生きて来たようにさへ思えて来るんだ。随分と孤独感を味わったぜ。友達といてもやっぱりオレはオレの道を行くしかないんだなあ。・・・なんて、しんみりと考えたよ。何時も、一人で部屋にいるときはこうしている時間も人は先を行っているのに、遊んでばっかりで何処かオレってまぬけなのかなあ。・・・とも、落ち込んだりもしてな、弱ったよ。><とにかく、みんなが張りつめているのは本当だと思うぜ。政治の行方も方向転換をしているし、まだまだ、これからも日本そのもののドキュメンタリーを見続けるんだよ。誰でも、いろんな意見を持っているしいろんな事を考えているのは間違いもない。オレが提案した事がすぐ通るとは限らないんだ。人同士がよく練り上げて熱弁を振るったあとで、一コマのドラマが終わるって寸法だ。それを心配するだけで、疲れて草臥れて、もう話したくもない。いっそ、一人でいた方が楽だとも思い浮かんで来たりもする。そういう世の中なんだよ。だんだん、窮屈になってきているからこそ、息抜きも必用なんじゃあないのか!>・・・何時の間にか夕暮れが都会の隅々まで押し寄せて来ている。夜空の瞬きも綺麗だけど、地上に数限りなく散らばって灯り始めている星達も人の生活の匂いがして、胸に迫るモノがあるような気がしているんだ。・・・<タワーにのぼってみようぜ!おい!>・・・って、言いだしたのはコイツなんだ。何故かオレも何時も地べたばかりを這って生きている生き方を忘れてもっと、大らかな気持ちになって見たかったので、それで時間を待ち合わせてタワーに来たという訳なんだ。さすがに大都会は広い。ココに住んでいながらオレが知らない事はいくらでもある。通りを歩いている人達や、車の列や環状線の列車の走る様子が手に取るように見えて来る。誰でも孤独を抱えながら生きているのかも知れない。こういう時代を<面白い!>って、いうヤツはいないようにまた思えて来るんだ。タワーをエレベーターでどんどんのぼって、途中の展望台から四方を眺めやりながら、階段も伝ったりしながら、何処までも高くのぼってみたくなって来るんだ。二人でこうして高い所を散歩するのも久しぶりだ。旅行でさへも少なくなっているし、茶店で話をしていてもすぐどちらかの携帯に仕事の話が入り込むので、ゆっくりする暇もなかった。真夏は真夏で暑すぎたし、それなりに忙しかったから心から打ち明けるように話せるのも
本当に珍しい。・・・<ラウンジでカクテルを飲もうよ。今日は、ゆっくりと夜を楽しんで過ごそう。オレ達は、何時も一緒に生きて来たんだ。これからもそうだ。ずーっとそうかも知れない。何があろうと約束は守るよ。>・・・都会の闇はまた人が活躍する場でもある。ひっそりと一人でため息をついているよりもコイツと思いっきり伸び伸びと夜更けを笑い明かして、ジッと見つめ合うのもいいもんだ。ムードのある演奏の中で、テーブルについてカクテルを待っている。コイツもまた夜の顔を持っているんだ。ただし、今日はオレだけの顔を綻ばせているし、そうあって欲しい。
タワーは、何時も頭の何処かにはあるけど、年の暮れが一つ近づいて、またきらびやかな輝きを放ち出そうとしているみたいダゼ。
            えいぞう

http://pocket.jp/

 
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